ワクワクし、好奇心に満ち能動的で楽しそうに物事に集中している子供たちを想像してみてください。このような子供たちがそのまま育てば我々の住んでいる国の未来は明るいと思いませんか。それが現実には、一般論として特に高学年に行くほどその特性が落ちてきていると感ずることが多く、とても気になります。特に理科系を目指そうとする子供たちに「好奇心」は必須です。「なぜ」「どうして」を連発する子供たち、このような好奇心に満ち想像力豊かな子供たちを育みたいのです。
山梨理科クラブは子供たちが好奇心を搔き起こす機会を与える理科教室として令和5年6月に山梨大学のOB会の一つである山梨工業会山梨支部の事業の一環として発足しました。現在の国や自治体の教育行政ではカバーしきれない部分について何らかのお役に立てればとの思いです。熱い思いを持っている仲間十数名と一緒に行動を共にし、山梨大学工学部・生命環境学部の支援を受け活動しています。現在まで7回の講習会と県の教育委員会の依頼による小学校への出張講習会、地域の公民館などが主催するイベント参加など、ますます活動の幅が広がってきています。予想した通り、子供たちが夢中になって取り組む姿を見て、モノを作ってその楽しさを実感することで、好奇心を醸しだすやり方に確信を持ち、また保護者の方たちの熱い思いに接し、今後も継続的に続けていこうと実感している次第です。
当クラブの指導者・スタッフは産業界で技術開発・生産技術・技術マネージメントなどに携わった方々や、大学教授や小中学校の先生として研究教育に従事してきた方々から構成されています。子供たちが手に触れて楽しいなと思う技術がどのような原理なのか、そして世の中にどう役立っているのかも併せて伝えられる理科クラブになればいいなと思っております。
保護者を含む皆様方の更なるご理解・ご支援をお願いする次第です。
山梨理科クラブ会長 土屋治彦
2025年2月5日